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2013年11月10日 (日)

アンティークな足踏みミシン

ネットオークションで一目惚れ。

ボロボロで使い物にならないかもしれないと思いつつ、なけなしのヘソクリを使い果たして購入したシンガーの足踏みミシン。

家に届いたときは、ベルトは切れ、送りゴムもカピカピ。

それでも手回しで布が縫えました。 

縫えたものの、機械全体が油ぎっていて、布が油臭くなるのです。

こびりついた薄黒い油汚れをどういうように落とそうかと例のミシン屋さんに相談すると、オーバーホールで苛性ソーダ処理すると汚れが落ちるとのこと。

素人の私が苛性ソーダ処理は出来ませんので、プロのミシン屋さんにお願いしました。

数日して戻ってきたミシンはこざっぱり綺麗に。

そして動きもメチャクチャ軽くなり、普通に使えるミシンに。

機械部分はこれでOK。

Pb100037

木の台は少し傷んだところがありましたが、縫うには支障なし。

塗装が薄くなっているところは、塗料をすり込んでやればいいかな?

レトロな網脚も所々塗料がはげていますが、これもサビを落として黒く塗ればいいかな。

さてさて、私が惚れちまった部分、見てください。

Pb100032

このデザイン、可愛い。

アンティークなシンガーミシンでは、スフィンクス模様もよく見られますが、私はこちらの方が大好き。

少しゴテゴテしてますが、美しいデザインだと思います。

実を言うと、私、このような装飾がついているミシン、つい数週間前まで見たことがなかったんです。

今思い返してみると、私が小さい頃、実家の母が「嫁入り道具としてミシンを買いに行った時、模様がついているのは好きじゃなかったので、真っ黒だけどその分良いミシンを買ってもらった」と言っていたなぁ。

母の若い頃には、こんな模様付きのミシン、店頭に並んでいたんでしょうね。

さて、私の所にやって来たこのミシン、シリアルナンバーを調べてみると、1922年アメリカのニュージャージー州エリザベス工場で製造されていました。

1922年というと大正11年。

関東大震災の前年です。

90歳を過ぎたミシンですが、再び活躍してくれそうです。

娘も気に入ってくれてるようなので、これからもずっと我が家でいてね。

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